
|
大好きなものは、沢山ございます。されど、 愛蔵されているものに対し・・・・。 ひとつ、我儘を云える関係の中に 「高麗青磁 素文 蓮花形碗」がございます。 オリジナルとされているものが、 中国に伝わっております。 しかし、作り手の立場から観ると、 どうみても、この高麗の方が先行するように 思えてならないのです。 「汝官窯の世界」に憧れ続けている作家ですが、 初期高麗青磁には、それにも勝る魅力を感じて、 仕方ないことがあります。 技術的な面の完成度に於いては、 当然のことながら、それには、かないません。 ただ、北宋の文化に憧れる過程のなかで、 より貴族性が高まり、深く静かで、典雅な、 繊細優美さに於いては、 本歌を凌いでいるようです。 |
(2005.6.18 陶説、「好きな焼物」へ 寄稿) |